『レッド・スパロー』

ハワイ島旅行の往復で見た映画シリーズ、第2弾。


私の好きな女優の一人でもあるジェニファー・ローレンス主演のこの映画。

ところがこの作品、とっても評判が悪い(笑)


ただ、観た限りでは決して悪い出来ではないと思いますね。

彼女はミスキャストだとは思いますけど…。

キャラクター/イメージを変えたい、という思いはわからなくはないけど、絶対的な美人ではないし、雰囲気はあるけど色気たっぷり、というたいぷでもない。


お金はかかってますよ、ええ。

シャーロット・ランプリング、ジェレミー・アイアンズはいい味を出してますし、知らない俳優さんでしたけど、マティアス・スーナールツ氏はプーチン大統領そっくり(笑)


ただ、そもそもこの映画、原作がそうなのかもしれませんが、無駄にセックスに関する描写と暴力表現が多い。

悪いとは言わないけど(特に前者は)そこまでは不要。ただ、観るに堪えないだけ。


そしておそらくこの映画の評判が好ましくないのはジェニファー・ローレンスの演技が上手いということが逆説的に効いているのかもしれません。

スパロー(と呼ばれる)になるまでは、比較的表情に感情表現を加えているのでわかりやすいのですが、スパローとなった後は、スパイですから、簡単に表情を読み取られては困るわけで、恣意的にさまざまに使い分けるわけです。

それが、観る方に主人公としての彼女の真意を分かりづらくさせ、感情移入を難しくさせているように感じます。


私が持った印象では、唯一、病弱な母親への愛情と、自分が消えた(死んだ)後、取り残されることへの後悔のみが生きる希望で、他のモチベーションとしては叔父への憎悪ぐらい。

後は極めて希薄に見えますし、その一方で、作中、あれだけの拷問に耐えられる精神力の背景としては上記の二点は弱すぎる気もします。
(スパイとしてのトレーニングの結果、というのはあり得ないですね、なんせ、トレーナー(国家)=拷問者(国家)なので)


となると、この映画の最大の問題点は脚本かな、と。

もう少し理解しやすい(といってもストーリーそのものの話ではなく)脚本に思い切って舵を切ってもよかったのではないでしょうか。

バタバタした終盤のたたみ方も、落ち着きがなくていただけませんでしたね。

ここは丁寧さが足りない気がしました。

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